コーチ バッグ汚れ+++(終了)
クリーニング + カラーリング
コーチのショルダーバッグ。20年近い汚れを落として欲しいとの依頼で来店されました。見ての通り、20年分の汚れがたっぷり^ ^
正直、元には戻りませんと即答致しました。まず、本体はグレーでなくブルーだと言うこと(底の画像があるので分かります)
これからの作業ですが、まず全体の汚れを落とし、スウェード部分の脱色を行います。
脱色した後に、色を入れて行きますが、 この汚れを如何に落とすかがポイントです。
(なかなか厳しい戦いとなるでしょう)
まずは洗浄です。
まずは簡単にリスクの少ない洗剤で洗ってみました。見た目では余り変わらない様に見えます。洗った後の水はドロドロでした。これから三度ほど繰り返し洗います。
二度目の洗浄 足の長いブラシでスウェードの奥深い汚れをかきだします
染色開始
染色は、少しずつ何度かに分けて重ねて染めます。 一度色褪せた起毛革の色に戻すのは、難しいと判断しています。今回は元のブルーではなくネイビー色で調整する予定です。 何故ネイビーなのか?本体の汚れ、黒目が洗浄で落ちなかった事が最大の理由です。汚れを消すためにネイビー色を選んだわけです。
1回目 薄いブルーを入れていきます。徐々に濃ゆくなるかと思います。
ようやく完成です お待たせしました。
スウェード革の色褪せなどは早めのケアは大事です。青目を戻せるにも限界があります。これ以上の青目は難しく、何処となくもの足りたい方は、黒にすると、満足かもしれません。
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