オールド カルティエ カラーリング(終了ありがとうございました)
お孫さんが使いたいとの事で綺麗になるかのご相談でした。30年以上経つオールドカルティエ どこまで復刻出来るか? 職人も楽しみにしています。
見積り価格¥16,500となりました。
古い塗料を取り除く事が、今回 最大のミッションとなります。綺麗に取り除く事で真新しい塗料が引き立ちます
ロック周辺の爪痕に苦戦しそうです。爪痕は革表面が逆さ向いた状態になる為に、完全に消す事は難しいです。 (昔は紙やすりで削ってました。今もそんな職人さん居るとも聞きます)
作業に入ります ますば古い塗膜を剥ぎ下地作りになります。キズも直しコーティング剤を何度も塗っていきます。最後は同色系のコーティング剤を塗布して下地は終わりになります。
コーティング剤によって多少 艶が多めに出ていますが、下地として問題ないと思います。
これから本塗りとなりますが、その前にショルダー含めたコバ処理が有りますので、そちらをご説明します。
画像を見て頂けると分かりますが、ショルダーやコーナーの強化の為に、別色で保護されています。時間と使用頻度にて少しずつ傷みが出てきます。剥がれ出したら要注意です。補修の為に分厚く塗膜を塗り直します。コバ処理は意外と手間と時間がかかり、単独修理を依頼すると費用が高いと思います。
ショルダーの角やコーナーがボロボロ取れ出したら 赤信号です。
本塗り開始しました
カラーリングの最終章であるコバ塗り、これはいつも悩みます。ツヤツヤしたコバにするのか? 今の状態(使用感のある仕上げ)に同調するのか? 職人は悩みます。使用感の強いバッグにツヤツヤ テカテカのコバ塗料を塗るのか?本当に悩ます。
ショルダーのコバ塗りは、かなり神経使う作業となります。
全ての作業が終わりました。ありがとうございました。
0コメント